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ネコ豆知識

26.猫と俳句

猫と俳句と聞いても、あまり思いつかないかもしれません。でも実は猫が登場する俳句は沢山あります。というのも、「猫の恋」「かじけ猫」という季語があるのです。
「猫の恋」は春の季語です。外でウニャ〜ォゥ、アァ〜オゥンという猫の悩ましい求愛の鳴き声が聞こえてきますよね。そして「かじけ猫」は冬の季語です。「かじけ」とは凍えている様子で、かじかむと同意です。つまり寒くて丸まっている猫の様子を指しています。しかし新しく出来たものなのか、かじけ猫を用いた俳句は現代以前にはあまり見かけないようです。

26-1.猫の恋

「あまり鳴いて 石になるなよ 猫の恋」
これは季語「猫の恋」が用いられた小林一茶の俳句です。
「石になるなよ」というのは、恋人との別離を嘆き7日7晩泣き、ついには石になってしまったという、松浦佐用姫伝説にちなんでいるそうです。冷やかしのような句なのに、伝説にちなんで「鳴くと泣く」「恋」をサラリとかけるあたりに、歌人の教養と繊細な情緒を感じます。

写真句行 一茶生きもの句帖 (小学館文庫)